1. 制定の背景(はじめに)

私たちが掲げる「つくるチカラで 世の中を明るく つくり変える。」というパーパスの実現において、AIは重要な役割を果たすことが期待されます。
私たちは、AIを業務効率化の手段のみならず、クリエイティビティを拡張し、独自の価値創造を実現するためのツールとして利活用するため、AI技術に関する調査・研究を推進します。
一方で、AIの利用には様々なリスクが潜んでいることもまた事実です。
そのため、本ポリシーに基づいて責任あるAIの利活用を目指します。

2. 人間主体の原則

私たちは、AIをクリエイティビティの拡張をサポートするツールであると位置づけます。AIによる回答や生成物を無批判に受け入れることなく、人間がAIを評価し、その使い方を判断することで責任を負うとともに、人間によるコントロールを可能な限り担保するよう努めます。

3. ステークホルダーとの対話による透明性の追求

私たちは、クライアントやクリエイティブパートナーなどのステークホルダーに対し、業務プロセスにおけるAIの利用状況を説明するよう努め、透明性を確保し信頼されるAIの利活用を目指します。
その過程で生じる課題解決のため、ステークホルダーと継続的な対話を行う仕組みを構築します。

4. 安全性の追求

私たちは、AIの利用に伴うリスクを適切に分析し、対策を講じるとともに、万が一、安全性が損なわれる事態が発生した場合には、速やかに対応します。

5. クリエイターの権利の尊重

私たちは、AIの利用によって著作権や商標権などの知的財産権を侵害することのないよう、適切な措置を講じます。これにより、企業やクリエイターの権利を最大限尊重し、創造的な活動の持続可能な発展に寄与します。

6. 個人情報・機密情報保護

私たちは、AIの利用におけるデータの取扱いについて、社内規程、関連法令、社会倫理等に従い、適切に管理・運用します。不正アクセス等の防止と早期発見に努め、個人情報や機密情報の漏洩防止に万全を期します。

7. 公平性・公正性の追求

私たちは、AIの利用において発生し得るバイアスの軽減に努め、人権侵害や不当な差別が生じないよう、公平性・公正性を重視した意思決定を行い、その結果に対する説明責任を果たします。
また、これを実現するために、信頼性の高い正確な情報を迅速に収集し、関連法令や規則を遵守してAIを利用します。

8. 従業員へのAIに関する学習機会の提供とリテラシーの向上

私たちは、従業員がAI技術の恩恵を最大限享受できるよう、AIの利用に関するスキルやリテラシー向上のための教育を促進します。これにより、AIの可能性と限界を正しく認識し、倫理的かつ効果的な利用ができる人材を育成します。また、必要に応じてステークホルダーに対してもAIリテラシー向上のための啓蒙活動等の取り組みを行い、相互理解の促進に努めます。

9. 本ポリシーの見直し

本ポリシーは、AI技術の急速な進展や社会環境の変化に対応するため、定期的な見直しを行います。見直しにあたっては、国内外のAIに関する指針や規制の動向、業界内の優良事例、ステークホルダーからのフィードバックを踏まえ、より実効性の高いポリシーへと改善します。